おどりこそう (踊子草) 

学名  Lamium album var. barbatum(L. barbatum)
日本名  オドリコソウ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  オドリグサ、オドリバナ、コムソウバナ
漢名  野芝麻(ヤシマ,yězhīmá)
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  山麥胡(サンバクコ,shanmaihu)、龍腦薄荷(リョウノウハクカ,longnaobohe)、地蛋(チタン,didan)、野油麻、山蘇子、野藿香、
英名  White deadnettle
2007/02/08 野川公園自然観察園
2007/03/29 同上
2007/04/29 同上
2023/04/25 同上 

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2023/05/21 薬用植物園 


白花品  2006/06/04 北大 (札幌)

 オドリコソウ属 Lamium(野芝麻 yězhīmá 屬)には、旧世界温帯に約17-24種がある。
      incl. Galeobdolon, Lamiastrum

  L. album
    タイリクオドリコソウ var. album(短柄野芝麻・白花益母草)
         
歐亞の温帯・亜寒帯に産 『中国本草図録』Ⅴ/2286・『中国雑草原色図鑑』185
    オドリコソウ var. barbatum(L.barbatum;野芝麻・山麥胡・龍腦薄荷・地蛋)
    キタダケオドリコソウ var. kitadakense
    タケシマオドリコソウ var. takeshimense
  ホトケノザ L. amplexicaule (寶蓋草・珍珠蓮・接骨草・佛座)『中国雑草原色図鑑』184
  キバナオドリコソウ L. galeobdolon(Lamiastrum galeobdolon, Galeobdolon galeobdolon;
         花葉野芝麻)
歐洲・西アジア・シベリア産
  モミジバヒメオドリコソウ L. hybridum(L.dissectum)
 歐洲原産、本州(福島以西)・九州に帰化
  ツルオドリコヒソウ L. maculatum(紫花野芝麻)
歐洲原産。園芸用に栽培
    var. kansuense(甘肅紫花野芝麻)
甘粛産
  ヒメオドリコソウ L. purpureum
   
 シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11(1806)に、「続断 ハミ和名鈔 オニノヤガラ同上 ヲドリコサウ ヲドリサウ ヲドリバナ クルマグサ豊後 プルプルサウ肥前 トゝキ播州 コモソウバナ コモソウグサ ヤブソバ筑前 ウバカチ佐州 カンコバナ城州上加茂」と。続断はナベナであるが、ヲドリコサウ以下は、オドリコソウを指すのであろう。 
 「和名踊子草ハ此花ノ狀、人ノ笠ヲ着テ踊ルニ似タリ、故ニ名ク」(『牧野日本植物図鑑』)。
 また「笠ヲ戴キ尺八ヲ吹形ノ如シ」と見てコモソウバナ
(虚無僧花)という(『本草綱目啓蒙』)
 アイヌ名は、セタハイモス(犬いらくさ)。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・華北・東北・陝甘・華東・両湖・四川・貴州・モンゴル・極東ロシア・シベリアに分布。
 嫩葉は食用になる。
 中国では、地上の全草・花を薬用にする。
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「踊子草 中末。花しろし。葉と茎との間々に編笠かふり」と。



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